アカイモリ企画

両生類とは水でも陸でも生きれるということでなく水と陸がないと生きられないものたちです

ハダカハレンチ『ハッカ』よかったなぁって

ハダカハレンチさんの『ハッカ』よかったなー。なんか自分の中でこの頃、小劇場にワクワクできないことが増えてたけど、そこにしかない世界はいつだって劇場で生まれ続けてて、自分の感受性が死んでただけだったなーって。ロッキンポじゃなくて、なんだろ、エンゲキンポ?ウケる。よかったなー。

なんかおさまらなくて王子のホームをウロウロ往復してる。後半だいたい泣いてたけどなんか言語化できないしどうせ勝手に深読みして投影してるだけで恥ずかしいから書かない。ラストシーンだけは、ああ、こんなに、こんなに愛しい人が、ああして見えていたのね、でも、わかる、そうかあ、って泣いてた。

基本的に感情をダダ流ししながらの観劇スタイルなので、終演後はディテール覚えてないこと多いし、数年経つともう「あの瞬間自分はとても楽しかった/感銘を受けた=面白い作品だった」としか思い出せなかったりする、ほんと消費だなって思うけどそうやってしか観劇を愛せないしそれでも観劇が好き。

山月記読み返したいー。

役者さんごとに個別のコメント書くとほんとなんか自分の中で観劇が「人付き合い」にカウントされて自己嫌悪しちゃう時期なので許してほしいし、終演後もススッと帰らせてもらっちゃってごめんなさいなんだけど、これだけは言うとバルコニーのみくにんの明かりの当たり、三様どれも最高に美しかった。

バルコニー、冒頭のサイドからのアンバーの当たりの影の出方、少し奥で薬を飲む時の表情が見えつつも幻想的な見え方、終盤の、冒頭を踏襲しつつ前からの光も入って印象が変わる明かり。一回見ただけだから記憶違いだったらゴメンナサイ。音もよかった。薬莢!(薬莢!)薬莢!(薬莢!)薬莢!(薬莢!)

あああーーー!文字に起こすことで記憶と感動が言語化されて規定され固定されてしまう!!!やだやだ!!!やだよーーー!!!そんなもんじゃないじゃない!!!あとから自分で読み返して「この時こう思ってたのかー」って再解釈して、言葉にしきれなかった部分がどんどん溢れ落ちて行くんでしょ!?

涙腺ガバガバガバメンツなんで、秋葉原歩きながらなんなら思い出し潤みしてるわ。どのシーンが蘇るとかってより、こう、胸のあたりの生理現象が、止まらないしゃっくりのように、落ち着いてはぶり返し、するようなやつ。なんだそれ。