ギジレン島A 箇条書き感想メモ
最近、抽象舞台美術の作品とか観ると、自分の想像で景色を広げてそれが記憶として残ってしまって、他の誰とも共有できない、自分の中にしかない物語が発生してしまうんだよね。
今回も、学校の少し錆びた屋上やベランダの手すりだとか、野球部が人集めに駆け回る島の舗装されてない道だとか、年季の入った居酒屋の店裏の室外機横の空気だとか、そんなものをたくさん自分の中で観てしまって、たぶん誰とも共有できない、私が見た景色がある。
島ボキャブラリーが乏しいので、だいたい以前訪ねた天草の離島の景色からイメージは広がっていった。
ギジレン島、立地的にそんな南の方じゃないと思うけどね。
雑な覚え書きです。
・ナオちゃんタオちゃん姉妹が愛しい(メタで見れば一人二役なのに、彼女たちの間にある生活や想いが立ち上がって見えてほんと愛しかった)
・タオちゃんが、物語の都合や雰囲気に流されて合わあわせたりなんかしないで、ちゃんとそこに立っててくれてよかった
・風太くん家の家族が、エピソードとしては3時間の中でほとんど入ってこないのに、学生やオジサンたちだけでない生活も確かにそこにあって、一緒に滅んでいく、その描かれない部分の厚みが印象深かった
・献心ママの言葉や、人として丁寧に接する態度に救われたし、こういう大人に出会いたい人生だった
・こんな美人女優さんに何言わせてんだ大賞2019(「ちんちん見る」)
・耕太郎くんの独白、よかったなあ。私もいま生きてる現実世界に絶望することがたくさんあるし、この世界に/国に生まれ落ちることが必ずしも幸福だとは思えないけど、でも、友人の家に新しい命が生まれたりするの、本当に、嬉しいんだよな
・人が死ぬと悲しい(片腹おじさん)
・片腹おじさんのカラオケ、何もわからないのにちゃんと伝わる感じが最高に好き。
・ミホちゃん弦ちゃんの関係性、最高だったなあ。あんなんなあ。一瞬、ケジメなんていうから、別れるか結婚かどっちかななんて思ったけど、もう結婚に意味なんてないもんなあ。結婚って、未来への約束だったんだな。高校生の交際における誠実さについて考えてしまったよ。ふたりしてなあ。最高だったなあ。
・あやねちゃん脚がきれい
・よっちゃんさんのTシャツが千秋楽までにダルンダルンになってしまわないか心配
・まことさんは多分役場の人だと思う。人じゃなくてインフラ系まわりの。
・いちかさんのコメディエンヌぷり最高。特にヤマセンとふたりの教室のシーン。
・山本先生、野球やるときちゃんとネクタイをポッケにしまってるの最高じゃないですか?男性のそういう実用性に基づく仕草(?)萌える。
・そういえばふとメタな視点に戻ってしまった瞬間、世界のタイムリミットを知らされたら、この空間にいる人たちはみんな、最後の日に向けて芝居を作るんだろうなと思ったよ。ふと。
ここまで書いてまだまだあるんだけど一回表に出しますね。
くぁー!ヒガちゃんの話とか、あんなに泣いたのに全然書けてない!!話し足りないーーー!
追記しますね!!!